噂の、あの夜行バスは門真発着
皆さん、東京と大阪の間を移動するときって、交通手段は何を使われます?
新幹線か飛行機が多いことと思います。私自身、昨年秋から、東京-大阪間を行き来する生活になりましたが、そのほとんどは飛行機です。
私が飛行機を使う大きな理由の一つは、伊丹空港が近いから。
距離的には新大阪よりも遠いのですが、門真市の駅からモノレールに乗れば乗り換えなしの一本、40分くらいで伊丹空港ですからね。
他方で、新大阪駅には複数回の乗り換えなので、荷物が多いときなど、ちょっと面倒というのもあります。
さらに言うと、早割りのチケットを取れると、新幹線よりも飛行機の方が安いことも多いのです。
JRのエクスプレス予約で、東京⇔新大阪で13,600円、新横浜⇔新大阪で13,290円前後(季節等により多少変動します)ですが、ANAやJALの早割で、閑散期だと1万2千円を切る価格で羽田⇔伊丹便に乗れることがあります。
私、以前に1万円を切る価格でANAの羽田⇔伊丹の片道チケットが取れたこと、ありますよ。
安さでいうと、高速バスがお勧め。時間はかかりますが、夜行バスなら寝ているうちに東京と大阪を移動できるのは、助かりますよね。
これも季節等で変動しますが、安いものだと2,500円なんて格安のものもあるようです。
そんな中、完全個室型の夜行バスが登場! そんなニュースを私も把握してはいました。
でも、運賃が高いとかいう話を聞いていたし、どうせ発着は難波か梅田か新大阪だろうと思い、調べることすらしなかったんですよね。
たまたまネットでこの夜行バス「ドリームスリーパー号」のニュースが出ていて、読んでみたらなんと! 発着は両備バスの門真車庫とのこと。
しかもこのドリームスリーパー号にも早割りチケットがあることを発見!
料金カレンダー|ドリームスリーパー号 東京⇔大阪
タイミングによっては、通常料金で14,000円、ウェブ早割なら13,500円。この価格なら、新幹線と同額程度ですから、十分、選択肢に入りますよね。
実際に乗ってみた
ちょうど私が大阪から川崎に移動するタイミングの日にドリームスリーパー 東京-大阪号が出ていたので、利用してみることに
ウェブ早割でチケットを購入できたので、13,500円でした♪
門真車庫には待合室がある
21:50に門真車庫出発ということで、21時前に自宅を出て、大阪モノレール&京阪電車の門真市駅へ。
駅のガード下の自転車置き場を借りているので、そこに自転車を停めれば、追加費用発生ゼロ♪
ドリームスリーパー号が発着する両備バスの門真車庫は、門真市駅から南東に歩いて15分弱のところにあります。
一番わかりやすいルートは、大阪中央環状線に沿って南へ、国道163号の交差点を左折のルートです。
こんな感じの、ドリームスリーパー号のロゴのついた建物と両備バスの看板が目印です。
この建物、ドリームスリーパー号利用者専用の待合室になっていて、利用者は無料で利用できます。
到着したのは21:20くらいと、発車の21:50まで30分もあったのですが、既に待合室は空いていました。
ちゃんと冷暖房完備で、お手洗いもあります。
土足厳禁となっていて、置かれているのはシックなソファー、既にドリームスリーパー号の雰囲気を味わえるようになっているところが、なんとも憎い演出ですね。
21:40を過ぎたころに待合室の前にバスが着いて、運転手さんがお出迎え。
予約した際のメールを確認していただいて、いざ乗車!
社内設備が充実
ドリームスリーパー号は土足厳禁なので、入口で靴を脱ぎます。
私が脱いだ靴を、スタッフさんがサッと手に取り、ビニール袋に入れてくださいました。豪華なバスで豪華な対応、なんだかお姫様気分♪
社内では、スリッパで過ごします。
バスの中はこんな感じで、通路の左右に個室が広がっています。カーテンではなくて、完全に締まる扉で、壁も天井まで届いているので、確かに「完全個室」ですね。
運転席側(進行方向に向かって右側)に5席、反対側(左側)に6席の計11名が店員という贅沢なバス、雰囲気で圧倒されそう。
中にはバスとしてはかなり大きめの椅子がでーん!と鎮座していました。
座って、座席前にあるテーブルを倒してみました。なんか壁に白い女の霊!?が映っていますが気にしないでくださいね(苦笑)
コンビニ弁当とドリンクくらいなら余裕をもって乗せられそうですし、ノートPCくらいは乗せられそうです。
窓側にはプラズマクラスターの空気清浄機。そして、椅子のリクライニングは背もたれとフットレストをそれぞれ自由に動かせるようになっています。
完全フラットになる訳ではありませんが、かなり角度のあるリクライニングシートで、間違いなく、私が今までに乗った高速バスの中で、飛びぬけて一番に快適です。
AC電源が一か所、あとUSB電源もあるので、スマホの充電や、ノートPCを座席で使うことも可能です。無料のWi-Fiも利用できます。
4チャンネルの快眠音楽のBGMが聴けるヘッドフォンも備え付けられていました。
個室にはアメニティとして、アイマスク、耳栓、歯ブラシセット、ウェットタオル、ミネラルウォーター、スリッパと充実。
あと、就寝用の毛布は2枚ありましたので、寒さは気になりませんでしたよ。
リラックスウェアも用意されていました。
個室なので着替えようと思えば着替えられますが、結局私は使いませんでしたので、着心地はわかりません。見た感じ、ビジネスホテルのものを同じ感じでした。
詳しいことは、リーフレットが各個室座席に置いてあるので、こちらも参考になります。
社内中央に階段があり、これを下りるとお手洗いです。
正直、狭いです。でも、綺麗な清潔感あるトイレは、好印象ですね。
社内後方にはパウダールームもあります。
収納型の椅子もあり、安全にも十分、考慮されています。
個室やパウダールームにはSOSボタン緊急SOSがあり、いざというときには運転手さんに連絡が入れられるようになっていました。
高速バスとしては、かなり快適
21:50に門真車庫を出て、難波に向かいます。
この日は門真車庫から乗車したのは、私一人だけでした。
22:40に南海なんば高速バスターミナル(スイスホテル南海大阪5F)を出発、ここで3~4名程度、乗り込んでこられました。
23:05に梅田のJR大阪駅(桜橋口)、ここでも3~4名の方が乗られていました。
車外に出る休憩は途中、一か所のみ。渋滞等の影響がなければ、大阪⇒東京便は草津PA、東京⇒大阪便は足柄SAで15分ほど。
写真のような、座席番号がかかれたカードを渡されるので、バスに戻ったときには、これが乗車確認証となります。
さて、肝心の乗り心地ですが、一言で表現すると「高速バスの中では、飛びぬけて快適」です。
何せ個室ですので、隣の方のこととか気にしなくて良いので、精神的にかなり楽です。
最近の高速バスでは、女性の隣は女性になるように配慮してくれるところが多いですが、隣に人がいることには変わりませんよね。
ドリームスーパーでは、咳払いをしても、姿勢を変えても、誰にも迷惑かからないという安心感があります。
だからと言って、夢み心地になれるくらいに熟睡の快適か?っていうと、そこまでではないかなと...
やはりバスですので、多少は揺れます。私も、寝ているところで揺れで2回ほど起きました。個室とは言え、防音の壁という訳ではないので、起きていたら廊下を誰かが歩いていたらわかるくらい。あと、当然、走行中はエンジン音が聞こえます。
あと、カーテンがあるので、外からは遮光できますが、多少の漏れは避けられません。
耳栓やアイマスクなどあるので、かなり軽減できますけど。
なんだかんだ言いつつも、熟睡してしまった私です。
個室外のライトが点灯して起きた私。時計を見たら5:40でした。しばらくして、「間もなく新宿駅西口」のアナウンス。
気づけばアッという間ですね、やはり寝ているうちに移動できるのは楽ちん♪
新宿の発着は、バスタ新宿ではなくて、新宿駅西口のバス乗り場ですので、ご注意ください。
時刻表では、6:25に新宿駅西口到着予定でしたが、スムーズに来れたようで、5:55にバスを降りた私です。
東京⇔大阪移動の選択肢には、なる
門真から新宿まで8時間ほど、かなり快適なバスの移動でした。
東京と大阪を行き来する、選択肢には十分なり得ると感じました。
利用したのは土曜日の夜に出発して日曜日の朝に着くタイムスケジュールでしたので、土日はお仕事お休みの私、日曜日に休んで復活することができました。
ただこれが、例えば朝、東京に着いてそのまま出勤となると...ちょっとキツイかなー、が正直な感想。やはり、バス移動の疲れはありますよ。
そういう意味で繰り返しとなりますが、「”高速バスの中では”、飛びぬけて快適」というのが偽らざる感想です。
ドリームスリーパー号は、東京⇔大阪、東京⇔広島で運行中、たまにはこんな贅沢バス旅も良いものですよ。


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